PrEP入門服用方法

PrEPの服用方法は、(1)1⽇1回1錠を毎⽇内服する「デイリー/Daily PrEP」と、(2)リスク⾏為の前後で内服する「オンデマンド/on demand PrEP」の、2つがあります。どちらの服用方法が自分にとって合っているか、医師に相談してみましょう。
性別やセクシュアリティ、トランスジェンダーの方でホルモン治療を受けているのかいないのかによって、利用できるPrEPの方法が違います。

誰がどれを使えるか


トランス:トランスジェンダーの略。
生まれたときに割り当てられた性別に違和感がある人、異なる性別で生活する人。

1⽇1回1錠を毎⽇内服する(デイリー/Daily PrEP)

デイリーPrEPは、ゲイ/バイ男性、異性愛男性、女性、トランスジェンダー、薬物静注によるHIV感染リスクのある人など、HIV感染のリスクがあるすべての人に有効性が確認されている方法です。
1日1回決まった時間に1錠、リスク行為のあるなしに関わらず、毎日内服します。


【毎⽇1⽇1回決まった時間に1錠内服する】

リスク⾏為の前後で内服する(オンデマンド/on demand PrEP)

オンデマンドPrEPは、ゲイ/バイ男性、異性愛男性、ホルモン治療を受けていないトランスジェンダー女性が使用できます。

性行為の頻度があまり多くない人、性行為の予定が決まっていて事前に内服が可能な人、経済的な負担の軽減をしたい人はPrEPのオプションとして検討することができます。

性行為の2時間~24時間前に2錠、最初の内服から24時間後に1錠、さらに最初の内服から48時間後に1錠を内服し(2-1-1)、終了する方法です。

なお、慢性B型肝炎に感染している人はオンデマンドPrEPは利用できません。またオンデマンドPrEPで使用できる薬はツルバダのみです。デシコビは使用できません。


【セックスが続く場合:セックスが連日ある場合は、24時間ごとに1錠飲み続け、最後にセックスのあった日から2日後(翌日、翌々日)まで飲みます】